市営地下鉄「名古屋城」の7番出口から名古屋城の方面に歩くと、金シャチ横丁入り口に「名城金鯱水」という無料の水飲み場がある。そこには、「日本一安心安全でおいしいなごやの水道水」と書かれており、下呂市の間伐材でつくられた樽の上に金鯱が1匹、口を開けている。金鯱の口の中は、レバーが設置されており、レバーを押すとなごやの水道水が出てくる仕組みとなっている。金鯱の口の中にあることで、ボトルやコップを使用しないと水を飲めないようになっているのがポイント(飲み口から直接水を飲もうとするのを防いでいる)。なので、割と清潔ではありそうだ…ここで、名古屋出身の私からすると、名古屋の水道水って本当に美味しいのか?そもそも、名古屋の水道水ってどこからどのように供給されているのか?と疑問に感じたので、少しだけ調べてみた。
名古屋の水はどこから?
名古屋では、生活用水は木曽川等から取水し、鍋屋上野浄水場で、きれいに濾過され、配水場を経由して家庭に供給されている。鍋屋上野浄水場では、微生物の働きによって水を浄化する仕組みも活用されている。最初、名古屋市にはじめて水道をつくるにあたって、木曽川から水を取り入れるため、犬山市にある犬山城の櫓下に取水口を設けたが、木曽川の河床が変化するなどの理由により、上流に新たに整備した取水口を使用している。
木曽川から導水路を使い名古屋へ水を運んでいる
木曽川の水
そもそも取水地である木曽川はどんな川だろうか?木曽川は、長野県木祖村の鉢盛山にその源を発し、山深い木曽谷を侵食しながら、飛騨川などいくつもの支流と合併して広大な濃尾平野に入り、河口付近で長良川・揖斐川と1ヶ所に集まり、伊勢湾に注いでいる。木曽川の中流域、愛知県犬山市から可児川の合流地点までは、名水百選に選ばれている。木曽川の源流となる御嶽山の水は軟水で、口当たりが軟らかで飲みやすい。
木曽川の流域はほとんどが山地であるため、人口密度が低く、工場排水の影響も小さいことから、良質な水質を保っている(名古屋市上下水道局より)。
使った水はどこへ?
使用後の水は、下水管を流れ、水処理センターに集められる。名古屋市の下水処理は、微生物による活性汚泥法(バクテリアなどの微生物に有機物を分解してもらい、水を浄化する方法)が採用されている。処理された水は河川を経由し、名古屋港・伊勢湾へと流れていく。上の写真は、庄内川の河口に広がる藤前干潟の様子。干潟では野鳥をはじめとしたさまざまな生物が暮らしている。
海の水は、蒸発して雲になり、雨となって再び地上へ降りそそぐ。水は地球を循環している。
色々調べて、なごやの水道水が綺麗で美味しいわかっても、やはり水道水は煮沸させないと飲めない私…
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