愛知県民、名古屋人は人生で一度は疑問に思うこと、なぜコメダ珈琲はいつも混んでいるのか。特別におしゃれな雰囲気でもなく、インスタ映えするようなグルメがあるわけでもない(もしかするとシロノワールは映えるのかもしれない)。しかし、いつもお店は人が入っている。そんな疑問を解消した本「なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?」著者:高井尚之を紹介する。今回は、第1章を要約してお伝えする。続きが気になる方は手にとって読んで欲しい。
「コメダ珈琲店」が人気の理由
名古屋発祥の喫茶店「コメダ珈琲店」が、全国で店舗数を拡大している。スターバックスやドトールに次ぐ店舗数を誇る。スタバやドトールとコメダの違いは、注文後に店員がドリンクを席まで持ってきてくれるかという点だ。セルフで取りに行くよりくつろげる長所がある。もう一つのコメダの特徴は、「格好つけないところ」だ。メニューのわかりやすさや店内で過ごす客に「そろそろ…」と退出を促すことはしない。同社が理念として掲げる「居心地のよさ」を徹底している。
なぜ客の滞在時間が長くても儲かるのか
コメダの平均滞在時間は1時間。ドトールの平均滞在時間は約30分と言われているので、約2倍。なぜ、コメダは客が長居しても儲かるのだろうか。答えは全時間帯での回転率の高さである。開店から11時まで続く人気のモーニングからランチタイム、午後のアイドリングタイム、夜の時間帯まで長時間営業することで、平均滞在時間の長さという不利を補っている。
1杯400円越えのコーヒーが売れる理由
店内には読み放題の雑誌や新聞が揃っていて、名古屋の常連客は一般紙やスポーツ紙、雑誌を複数読んで喫茶代のモトをとっている。友人や知人とおしゃべりする人、コーヒーを飲んでゆっくり過ごす人、人それぞれ。「居心地料金」も含めた納得価格になっている。
コメダのモーニングが愛される理由
コメダのモーニングサービスは朝11時までにドリンクを注文すると、焼きたてのトーストと茹で卵が無料でつく。競合店では、コーヒーやアイスコーヒーなどコーヒー関連のメニューを頼んだ場合に限る店も多いが、コメダではつくるのに手間のかかるバナナジュースや生レモンスカッシュを頼んでも希望すれば無料でついてくる。
シロノワールが生まれた背景
コメダを創業した加藤太郎さんは、「当時、世間に知られつつあったデニッシュパンを使ったメニューを出すことで、他店との差別化をしたかった」と振り返っている。ソフトクリームを使ったのも同様の理由だ。シロノワールの下地となるデニッシュパンは、自社工場で作っており、つくり方も独特で、通常24層から36層のところ、コメダのものは64層。温かいデニッシュパンにソフトクリームを載せると、徐々に溶けて浸透して、口に入れると「冷」と「温」が混じった絶妙なおいしさとなる。
感想
愛知・名古屋の喫茶文化は他県から見ると独特であるが、それは喫茶店として生き残りをかけた競争の中で、他とは違ったアイデアを考え抜いた末の産物であるように思う。現在、人気店や名物なっているお店に共通しているのは、誰もやっていないことへチャレンジすることから始まっている。それは必然のように思えるし、未来(次の新たなアイデア)へ繋がっていくもの。さぶかる@Aichiは、「サブカルチャー」という言葉を「次世代の新しい文化」と解釈して話を進めているが、このテーマと「愛知の魅力」は表裏一体であると答え合わせができたような気がする。
▼コメダとあまり関係のない記事ですが、こちらもぜひ読んでほしい。今後調べていくと、関係がないようで関係がありそう。そして、さぶかる@Aichiは、なぜ、熱田・金山・大須・鶴舞・栄・名古屋をメインエリアとしているか理由がわかります。
愛知の“魅力”を再発見!#さぶかる@Aichi#さぶかる愛知#サブカル愛知#I LOVE 愛知